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2014/03/11

No. 91 遅延掃引(Delayed Sweep)

遅延掃引(Delayed Sweep)

主掃引と遅延掃引

通常は、信号の入力によりトリガ信号が発生し、それによって掃引が開始するわけですが、遅延掃引では、このトリガ信号からある時間遅らせて別のトリガ信号(遅延トリガ信号という)を作り、そこから別の掃引回路で掃引を開始させることにより、波形の任意の部分の拡大を可能にしています。

つまり、遅延掃引の機能があるオシロスコープには掃引回路が二つあり、それぞれ主掃引(A掃引ともいう)、遅延掃引(B掃引ともいう)と呼ばれ、個々に掃引時間が変えられます。上図のように、最初の元になった掃引を主掃引が行い、波形の全体をスクリーンに表示させ、後から掃引を開始した遅延掃引が、拡大された波形の部分だけを表示する役目をしています。

No. 92 遅延掃引(Delayed Sweep)

遅延掃引(Delayed Sweep)

A & B SWEEP TIME/DIV(A & B 掃引時間切替器)

掃引時間を段階的に可変するスイッチで、遅延掃引の機能があるオシロスコープにはSWEEP TIME/DIVスイッチが二つあります。

上図でもわかるように、スイッチは同軸(2軸)になっています。外側の大きなツマミがA SWEEP TIME/DIVスイッチ、内側の小さなツマミがB SWEEP TIME/DIVスイッチで、パネルの単位表示は共用になっています。

左側のツマミは掃引時間を微調節するVARIABLEツマミで、A SWEEP TIME/DIVスイッチとB SWEEP TIME/DIVスイッチと同軸(3軸)の機種もあります。

通常は、A掃引のA SWEEP TIME/DIVスイッチだけを使いますが、遅延掃引を行う時にはB掃引のB SWEEP TIME/DIVスイッチも併用します。

No. 93 遅延掃引(Delayed Sweep)

遅延掃引

遅延時間

最初のトリガ信号の発生から遅延トリガ信号の発生までの時間を遅延時間と呼び、DELAY POSITIONツマミ(機種によっては、DELAY TIME POSITION、略してDTPまたはDTPダイヤルともいう)で可変できます。

遅延掃引では、下図のように、スクリーンに表示されている主掃引の波形の拡大したい部分の左端(遅延掃引の開始点になります)に、輝度変調(波形の一部分を明るくする)のかかった部分の左端をDELAY POSITIONツマミで合わせます。

このDELAY POSITIONツマミによりスクリーン上では水平軸の幅(0.2 div〜10 div)を連続的に可変できます。

また、拡大される波形の部分のスクリーン上での幅(輝度変調の部分)は、遅延掃引の掃引時間を設定するB SWEEP TIMIE/DIVスイッチの設定位置で決まります。

このB SWEEP TIMIE/DIVスイッチを右に回すと掃引時間は速くなり、拡大される部分の幅は狭まり(拡大率が大きくなる)ます。反対にB SWEEP TIMIE/DIVスイッチを左に回すと掃引時間は遅くなり、拡大される部分の幅は広がり(拡大率が小さくなる)ます。

なお、主掃引(A掃引)によりスクリーンに表示される波形のうち、遅延掃引(B掃引)により拡大される部分については輝度変調(上図では、主掃引の波形のうち太く見える部分)がかけられ、他の部分より明るく見えてどこが拡大される部分かはっきりわかるようになっています。