「2現象オシロスコープ」
オシロスコープを用いて、二つの信号を同時に表示できれば便利です。
例えばステレオアンプの入力信号と出力信号を同時に表示して増幅度や歪みを測定したり、Lチャンネル出力とRチャンネル出力を比較するなど簡単に出来ます。
原則として、オシロスコープは一つの入力信号の波形を見ることしかできませんが、現在、オシロスコープは二つの波形を蛍光面(スクリーン)に並べて同時に見ることが普通になっています。
しかも、二つに限定されず三つ、四つ、それ以上と多現象の表示ができるオシロスコープも少なくありません。なかでもポピュラーなのが2現象表示のオシロスコープです。
2現象表示用のブラウン管には電子銃が二つある2ビーム式のものもあるようですが、一般的には電子銃一つ、つまり1ビームのブラウン管をベースに、電子回路で二つの信号を交互に切り替えて蛍光面(スクリーン)にそれぞれの波形を同時に表示できるようにしたものが主流になっています。
「2信号の切替方式」
1ビームのオシロスコープで二つの信号を電子回路で切り替える方式には、
ALT(オルタ)方式
CHOP(チョップ)方式
の二つがあり、どちらの方式を使うかは観測する信号の周波数により選択しますが、可聴帯域の上限位(約20 kHz)まではCHOP方式で、それ以上の周波数の場合はALT方式が使われています。
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