遅延掃引(Delayed Sweep)
主掃引と遅延掃引
通常は、信号の入力によりトリガ信号が発生し、それによって掃引が開始するわけですが、遅延掃引では、このトリガ信号からある時間遅らせて別のトリガ信号(遅延トリガ信号という)を作り、そこから別の掃引回路で掃引を開始させることにより、波形の任意の部分の拡大を可能にしています。
つまり、遅延掃引の機能があるオシロスコープには掃引回路が二つあり、それぞれ主掃引(A掃引ともいう)、遅延掃引(B掃引ともいう)と呼ばれ、個々に掃引時間が変えられます。上図のように、最初の元になった掃引を主掃引が行い、波形の全体をスクリーンに表示させ、後から掃引を開始した遅延掃引が、拡大された波形の部分だけを表示する役目をしています。
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