(4) 目盛に波形を合わせ
VOLTS/DIVスイッチを[50 mV/DIV]レンジに戻し、CH1 POSITIONツマミを回して波形を目盛の中央部分に移動し上のピーク(または、下のピーク)を近くの水平目盛に合わせます。
(5) 波形の振幅を測る
反対側のピークまでの距離を目盛からdiv単位で測ります。
図では、波形の上のピークから下のピークまで距離(Y div)は6 divと読みとれます。
(6) 計算式へ代入する
いよいよ電圧値の計算です。計算式は前に出てきましたので覚えていると思いますが、
電圧(V) = 振幅(div) X 偏向感度(V/div)
式に値を代入します。
偏向感度(VOLTS/DIV) →[50 mV/DIV]
垂直目盛数 → 6 div (6目盛)
以上のように値は求めてあるので、この波形の電圧は
電圧(V) = 6 div × 50 mV/div = 300 mV
この交流電圧は300 mVです。
(7) 300 mVは正解ではない?
この値は図でもわかるように波形の上のピークから下のピークまでの距離を測り計算しているので、正しくは300 mV peak to peak(通常は300 mVp-pと略される)が正解なのです。
しかし、その電圧値をオシロスコープで測っていることが明らかな場合には、peak to peak(p-p)が慣習的に省略され、単に300 mVとしてしまうことも少なくありません。
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