時間の基本測定
まず、左上の図のような、交流波形(正弦波)がCH1 INPUTへ入力された時に、スクリーンに適当なサイズの波形を表示させ波形の2点間(A〜B)の時間を求める手順を説明します。
■時間の測定
(1) CALにセットする
時間測定の時に必ずSWEEP VARIABLEツマミを[CAL]の位置(右に回し切った位置)にセットします。
(2) 波形の周期幅を変える
波形が表示されたらA点とB点が同時に見えていて、その波形の周期が一番少なくなるレンジにSWEEP TIME/DIVスイッチをセットします。
(3) A点とB点の距離を最大にする
SWEEP TIME/DIVスイッチを[2 ms/div]にセットした時にA点とB点の距離は最大になります。それより右[1 ms/div]へ回すとB点が見えなくなり、反対に左[5 ms/div]に回すとA点とB点の距離は狭まってしまいます。
(4) A点とB点の距離を測る
A点とB点間の距離(X div)を測ると、左下の図の例では、5.75 div(5.75目盛)と読み取れます。
(5) 計算式へ代入する
時間値の計算です。直流や交流の計算式に似ていて、
時間(s) = 距離(div) X 掃引時間(s/div)
式に値を代入しますが、
掃引時間(SWEEP TIME/DIV) →[ 2 ms/DIV]
距離数 → 5.75 div (5.75 目盛)
以上のように値は求めてあるので、この2点間の時間は、
時間(s) = 5.75 div × 2 ms/div = 11.5 ms
A〜B間の時間は11.5 msとなります。
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