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2014/03/11

No. 6 ブラウン管の構成とその機能

「ブラウン管の構成とその機能」

ブラウン管の内部は、大別すると、電子銃部(ガン)、偏向部(ヨーク)、蛍光面(スクリーン) の三つの部分から構成されています。


■電子銃部 (ガン)
これは蛍光面に細く集束された電子ビームを高速度で衝突させるための電極部分です。通常はガン (Gun・・・・銃の意味)と呼ばれ、電子を発射することに由来して名付けられた様です。電子銃部は、ヒータ、カソード、第1グリッド、第2グリッド、第1陽極、第2陽極などにより構成されています。

■偏向部 (ヨーク)
カソードから放射された電子ビームはいくつかの電極の働きで集束され蛍光面に衝突し輝点となって見えるわけですが、観測する交流の波形を描かすには、何らかの方法でこの輝点を蛍光面上で動かす必要があります。
この電子ビームを動かす働きをするのが電子銃部と蛍光面の間にある偏向部です。
静電偏向形のブラウン管は、電子銃より前方のネックに近い位置に偏向板が2組配置されていて、この偏向板に加える電圧を加減することにより電子ビームの進行方向を上下左右に変えることができます。

■蛍光面 (スクリーン)
ブラウン管の蛍光面 (スクリーン) は言うまでもなく波形が描かれる部分です。長方形のこのスクリーン部は、対角寸法では130 mm〜150 mmが一般的で透明なガラス材の内側に蛍光物質が均一に塗布してあります。
この蛍光物質にも、発光色、輝度、残光時間など、それぞれに特徴があり用途によって使い分けられています。電子銃から飛んできた電子ビームが高速でスクリーン内側の蛍光面に衝突して緑色や青白色に発光します。

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