定格の読み方
垂直軸
「動作様式」(CH1、CH2共通)
2現象オシロスコープのCH1とCH2の信号をスクリーンに表示する組み合わせです。
[CH1]、[CH2]、[ADD]、[ALT]、[CHOP]を個々に切り替える機種や[ALT]と[CHOP]だけは別のスイッチで切り替える機種もあります。
また、[CH1]、[CH2]、[ADD]に加え[DUAL](2現象)を設けて、[ALT]と[CHOP]はVOLTS/DIVスイッチで低速掃引時には[CHOP]、高速掃引時には[ALT]と自動切替になっている機種などもあります。
「感度、減衰器」(CH1、CH2共通)
垂直増幅器に一定のレベルの信号電圧を入力するため減衰器です。
定格では、
感度: 1 mV/div〜5 V/div±3 %
減衰器: 1 - 2 - 5ステップ、12レンジ、レンジ間微調整可能
などと記載されます。
1 - 2 - 5ステップとは、
各レンジの頭文字(数字)が1 → 2 → 5の繰り返しになることからネーミングされています。
つまり、1 mV/div→2 mV/div→5 mV/div→10 mV/div →20 mV/div→50 mV/div・・・・→5 V/divと続きます。
上の例では、最高感度は1 mV/divで、この数値が小さいほど高感度です。
また、1 mV/div〜5 V/divの全レンジが全周波数帯域をカバーしている場合と、高感度レンジでは周波数帯域を限定して、
例えば、
5 mV/div〜5 V/divでは → DC〜40 MHz (-3 dB)
1 mV/divと2 mV/divでは → DC〜 5 MHz (-3 dB)
などとレンジによって周波数帯域が異なる場合があります。
これを承知のうえで測定しないと高感度レンジ(この例では1 mV/divと2 mV/div)で5 MHzより高い周波数を測定すると大きな誤差を生じます。
また、5 V/divは減衰量が最大のレンジですが、8 div換算では40 V、 VARIABLEツマミを[CAL]から左回すと非校正(UNCAL)状態ですが2.5倍程度の減衰量で100 V位までの波形を見ることができます。
更に、プローブを取り付けた場合には、電圧プローブでは信号電圧が0.1倍になってオシロスコープに取り込まれるため、計算上ではプローブの先端で
100 V×10 = 1000 Vとなります。
しかし、プローブ自体の許容入力電圧の制約上DC 600V位が測定上限になります。
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