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2014/03/11

No. 38 ×10MAG(10倍掃引拡大)

×10MAG(10倍掃引拡大)

×10MAGスイッチを押すと、波形が水平方向に10倍拡大されます。
 ×10MAG
通常、水平方向への波形の拡大は掃引時間を速くすることで行っていますが、×10 MAGは「掃引拡大」と呼ばれ、水平増幅器の増幅度をワンタッチで10倍にすることで簡単に実現しています。

この時、掃引時間はSWEEP TIME/DIVスイッチの設定値の0.1倍と掃引時間が一桁速くなります。したがって、この機能を[ON]すると蛍光面(スクリーン)の波形は中央部を基点に左右方向へ10倍拡大されることになります。

これをアニメーションで示してみます、「ここ」をクリックしてください。

No. 79 ×10MAGの測定

×10MAGの測定

「×10MAG」スイッチによる測定(掃引拡大)はワンタッチでできるため便利です。しかし、「SWEEP TIME/DIV」スイッチで掃引時間を速くする方法と波形拡大の仕組みが異なります。

「SWEEP TIME/DIV」スイッチを右にワン・ツウ・スリーと3ステップ回すと掃引時間は0.1倍になります。つまり、3ステップ毎に波形は水平方向に10倍拡大されることになります。

×10MAGとSWEEP TIME/DIVの測定は同じか?

現在、 上段左図のような波形(10周期)が見えている時に、「SWEEP TIME/DIV」スイッチを右に3ステップ回すと、上段右図のように1周期の波形になり、水平方向に10倍されたことが分かります。

では、同じ状態(上段左図)から、

「×10MAG」スイッチを[ON]にするとどうなるか?

波形はスクリーンの中央から左右方向に10倍拡大され、下段の図のように、波形の中央部分(10%分)だけが見えています。
この例では、たまたま位相が反転しているような波形ですが、波形の左端(スクリーン外)のトリガのかかる位置で中央部分(スクリーン内)の見え方が決まります。

No. 94 遅延掃引(Delayed Sweep)

遅延掃引

拡大する部分の設定

これまでの説明を整理すると、波形の拡大する部分の開始ポイントはDELAY POSITIONツマミ(またはDTPダイヤル)で設定し、拡大率はB SWEEP TIMIE/DIVスイッチを右に回すことにより拡大できます。

上図のように、この拡大率は、基本的にA SWEEP TIMIE/DIVスイッチの設定値に対するB SWEEP TIMIE/DIVスイッチの設定値の比率で決まります。

例えば、A SWEEP TIMIE/DIVスイッチの設定値が10 ms/divの時に、B SWEEP TIMIE/DIVスイッチが1 ms/divであれば10倍(10 ms / 1 ms)の拡大率です。
次にB SWEEP TIMIE/DIVスイッチを0.5 ms/divに切り換えると20倍(10 ms / 0.5 ms)になり、更に0.1 ms/divに切り換えれば100倍(0 ms / 0.1 ms)の拡大と、任意に変えることができます。

「×10MAG」との相違

掃引拡大の「×10MAG」は、簡単に波形を10倍にできますが、遅延掃引にはそれに勝るメリットがあります。

● 拡大する部分の開始点を自由に決められる。
● 拡大率は10倍に限定されず広範囲な倍率で設定できる。
● 水平方向の直線性が良い(波形歪みが少ない)。
● 同期遅延により揺らぎ(ジッタという)が少ない観測もできる。